COLUMN

成年後見人に選任される弁護士とは

成年後見

2023/01/25

成年後見人には、ご本人の身内の方が就かれる場合もあります。
しかし、ご家族の間でも誰を成年後見人とするかで揉めそうな場合や、ご本人の財産が一定程度ある場合などでは、裁判所が弁護士や司法書士の中から成年後見人を選任することが一般的です。

裁判所が弁護士を選任する際の基準については、各裁判所によって運用が異なっていると思われます。
ただ、基本的には、どのような弁護士が選任されるかは、実際に予想される後見業務の内容によって決められます。
例えば、ご本人を当事者として難しい裁判をしなければならないケースでは、相応の処理能力を有した弁護士が選任されます。

それとは別の基準として、選任される弁護士は『弁護士賠償責任保険』に加入していることが必要とされることが多いようです。
これは、残念ながら過去に成年後見人が横領等をしたという事件があることに鑑み、万一、選任した弁護士が不祥事を起こした場合でも、保険によってご本人の損失をカバーできるように、ということでしょう。

 


【執筆者】

弁護士 佐瀬達哉

東京と大阪で弁護士として勤務した後、2008年から札幌で葛葉法律事務所を開所。
離婚、相続などの家事事件に関する解決実績多数。
相続では使途不明金や共有不動産に関する訴訟案件などにも対応。